」で便利でお安く。長沢まさみ！高橋一生！このふたりの主演映画に間違いがあるはずがない！予告編の美しさとミステリアスな雰囲気に惹かれました。原作からどう表現しているのかを知りたくて、先に本を読みましたが、やはり静かで美しい空気が伝わってくる作品でした。
主人公の女性は、5年もの間一緒に過ごしてきた男性の素性が、すべて嘘だったことに愕然としながらも、彼への思いで真実にたどり着くストーリーです。東日本大震災での出逢いや、雑踏の中での再会は、現実には難しいことだと思いますが、主人公が普通の会社員として、一般的な女性として描かれていて、共感できるところが多く、非日常との違和感がありません。困惑して泣き叫ぶ弱さ、真実を求め瀬戸内海まで行く行動力、そばにいて支えたくなりました。実際に彼女を助ける友人、調査員、瀬戸内の人々、新宿のお花屋さん…それぞれの優しさに感動の連続です。悲しい過去から素性を隠してきた彼にも、優しさと強さを感じます。どうかこれからは、静かな幸せを得てほしいと思わずにいられません。人を思いやる気持ちや、日常の大切さに思いをはせ、とても静かな気持ちになりました。映画は、ＤＶＤでひっそり静かに見ようと思います。
