ナカノ実験室

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感想・書評・夢枕獏 「沙門空海 唐の国にて鬼と宴す」巻の3を読んで、やっぱり面白いです。ネタバレ注意(レビュー)。 #読書


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この作品は、過去に読んだ記憶があったような気がしていたので、最近、図書館や書店でも文庫などが並んでいるのを見て「ああ、読んだ読んだ」とタカを括っていましたが、図書館でもずっと貸し出しが続いているようで、「もう一度、読み返してみるか」と予約を入れて読み返しました。
巻の1から読まず、巻の2から読みだしてみると、何のことはなく、読んだつもりであったものが、実は読んでない本だったことに気が付きました。

勿論、巻2の次はこの巻3です。

唐の国がつぶれる原因となった、楊貴妃と玄宗皇帝の物語を背景に、空海が楊貴妃たちの謎を解いていくお話です。

話がかなり佳境に入り、次の巻4を読むのが楽しみですが、空海の入唐の真の目的である、密教の秘奥の伝授、つまり金剛界と胎蔵界を授かる入り口にも、まだまだ届いていません。

中国語を中国人以上に話、インドの言葉である梵語や、イランの宗教である祆教の言葉までもマスターしようとしている、大天才、空海の活躍が楽しみな一冊です。

いつ、恵果阿闍梨にあうのか、続きを考えるとゾクゾクします。