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感想・書評「自白 刑事・土門功太朗」 乃南アサ・著 ネタバレ注意「構成はみな同じで、事件がおき、捜査をし、犯人が捕らえられます」(レビュー)。 #読書


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刑事「土門巧太朗」が主人公です。もう第一線で捜査するには年がいってしまった、ベテランの刑事が主人公です。
4編の作品が収録されています。構成はみな同じで、事件がおき、捜査をし、犯人が捕らえられます。この作品では「土門巧太朗」が、いかにして自白をさせていくのかが、物語の主眼でもあり面白いところでもあります。
ふつうに世間話をするように犯人に対峙して、少しづつしゃべらせていくその展開が、面白いです。上手いですねぇ~
時々「土門巧太朗」の家庭が、二人の娘が、出てきます。収録順に読んでいくと、時系列が前後しますが、娘たちの年齢で判断することができます。
家に帰ると、娘たちには甘い父親であるという設定も、読んでいてホッとさせる場面でもあります。母親がえらいのでしょうか?家庭を顧みることができないほどの忙しさでも、娘たちはきちんと育っているようです。
家庭のありようの描写をちょっと入れることで、「土門巧太朗」の人となりを描き出しているのは、見事です。