お笑い芸人の若林正恭さんが司会を務めるテレビ番組を書籍化した一冊です。
この番組を知らなかったので映像で見られないのがとても残念ですが、活字でも十分に楽しめる内容でした。
毎回2名の作家さんが登場し、3人でトークを繰り広げるというスタイルで進んでいきます。朝井リョウさんと西加奈子さんは何度も登場し、もはや準レギュラーといった感じですね。このお二人はかなり弁が立つしおしゃべり好きのようなので、あまり小説家っぽくないと思うのは私だけでしょうか。きっと無口な人が多いだろうという作家という職業に対する先入観を覆されます。こてっこての関西弁で話す西さんは同世代なので、とても親近感がわきました。朝井さんは本の実売数を自分で割り出したり、雑誌掲載の際は行数まで数えてチェックするというエピソードが怖かったです。嫉妬の塊なのですね。
そして、角田光代さんがこんなにもデリケートな人だとは知らず驚きました。ノーと言えない性格も度が過ぎると大変ですね。「空中庭園」を読んだ印象とはだいぶ違っていて、とても意外に感じました。