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感想・書評『猫の世界史(キャサリン・M・ロジャーズ)』ネタバレ注意「古代エジプトが例外なだけで他ではあまり好かれていません」(レビュー)。 #読書


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猫がどのように人類社会に受け入れられていったかをつづった一冊です。
猫は昔から人類に好かれていたイメージだったのですが、それは古代エジプトが例外なだけで他ではあまり好かれていませんでした。
猫が飼われるようになったのはネズミを追い払うためという実用性からで愛玩動物として扱われるようになったのは近代からです。
猫は犬と対象的な存在とされ、犬は忠誠心が高く礼儀正しい模範的な動物とされましたが猫は自分勝手でみだらな動物とされました。
さらに魔女の手先とされて嫌われたこともあり、よく虐待されたり殺されたりもしていたそうです。
それが近代になり自由が尊ばれるようになると猫のイメージも変わって来て自分勝手なところも含めて愛されるようになりました。
この本は海外の方に書かれた本でヨーロッパの話しが多いのですが、日本の話しもよく出てくるのが興味深いです。
あと猫の血統書ですが、もう昔からかなり混血が進んでいたので種による差というのは幻想で、むしろ人間がかけ合わせて作った特徴が多いという話しには考えさせられました。
そして我が家では保健所から雑種の猫を引き取っていますがそれが正しいことだったと確信を得られたのが良かったです。