」で便利でお安く。学校(山田洋二監督)が忘れられません。
小学校低学年の時に、父のすすめで観た山田洋二監督の「学校」がとても印象的でした。
舞台は夜間中学校で、当時の私にとっては全く知らない世界でした。
不良に不登校、大人になっても文字が読めない人や中国人と、何もかもがごちゃ混ぜになっているクラスに、最初は「こんな学校、学校じゃない。」と幼心に思ったことを覚えています。
しかし、観進めるうちに「こんなに温かい雰囲気で学べるって素敵なことだな。」と思うようになっていきました。
とくに、田中邦衛さんが演じるイノさんが印象に残っています。
中年(当時の私からしたらおじいさん)なのに、ひらがなも全く読めず、どの授業にもついていけないという、演じることが難しそうな役でした。
そのイノさんが競馬好きなことを知った、担任教師が競走馬の名前を黒板に書いてみるという課題を出しました。
担任が言う競走馬の名前をスラスラと書いていくイノさんに、とても驚いたことを覚えています。
その他の生徒も、事情を抱えつつも学校が好きで、学ぶことが好きということが伝わり、幼い私に映画を通して、学校の大切さを教えてくれたように思います。
ありがとう寄稿。
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