2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧
三鬼 宮部みゆき 日本経済新聞出版社 を読んで 久しぶりに読みました、宮部みゆきの新刊です。あの百物語の続編と言うかな、何はともあれ三島屋の黒白の迄語られる、「聞いて聞きすて、語って語りすて」のあの、現実離れしたおどろおどろしい異界からの物語。
ついつい視野が狭くなっていることを実感:『錯視・錯覚ゲーム』(中川越) 人間の視覚の盲点によって引き起こされる錯視・錯覚。代表的なものとして、1つの壺の絵が向かい合った顔に見える「ルビンの壺」が挙げられます。このルビンの壺を初めて知った時、多く…
『イギリス観察辞典』林望、イギリスに誘われるユーモア溢れるエッセイ集 『イギリス観察辞典』は、日本書誌学及び近世国文学を専門とする作家、林望のイギリスに関するエッセイ集です。少し堅いものから流行りのものまで、89のテーマでユーモアたっぷりにイ…
「運の良くなる生き方」を読み、納得のいく事例が多いと思いました。 西中務著 弁護士の書いた運に関する本です。争いのある人には運が向いてこない、運が逃げていくと著者は言います。弁護士と言う商売は、争いを示談、はたまた法廷で争う商売なのですが、…
「道は開ける」デール・カーネギーは、とてもいい本です 40代になり、子育てはひと段落、自分のことに関心が行くようになり、少しずつ体力がなくなってきて、両親が高齢になり、病気になり。と少し悩みが増えてきました。日本の先行きは不安ばかり、自然災害…
出版大崩壊 電子書籍の罠 山田 順 2011年に出版された、電子書籍の現状と展望を、いくつかのエピソードをもとに考えていくという一冊です。「電子書籍元年」を下敷きにした時期に出版されたものの、当時は種々の問題などもあって原子書籍の爆発的普及に…
漱石自筆が新書に!:『直筆で読む「坊っちゃん」』(夏目漱石) 夏目漱石の代表作『坊っちゃん』の直筆原稿を、そのまま新書にする斬新な企画によって生まれたのが、この1冊。パッと見ると今の文字ではなく、全てくずし字で書かれており、これは歯が立たないと…
7月16日アメトーク パクりたい1グランプリ 毎回毎回爆笑しながら見ている、ザキヤマとフジもんのアメトークパクりたい1グランプリ。 仲里依紗がゲストだったけど久々に見た気がします。
百田尚樹さんの「幻庵」上下巻 出版 文芸春秋 正直に書きます、百田尚樹の小説は「永遠のゼロ」「海賊と呼ばれた男」等を読んだことが有りますが、その他の作品も何冊か読みましたが、最初の「永遠のゼロ」や「海賊と呼ばれた男」ほど、さして面白くなかった…
【つぼねのカトリーヌ】【森博嗣】徹底した森先生のファン向エッセイ 本作は、連番こそふっていないけれども「つぶやきのクリーム」「つぼやきのテリーヌ」につづく森博嗣エッセイの3作目である。
されど鉄道文字ー駅名標から広がる世界 この本は、私が毎月購読している雑誌「鉄道ジャーナル」に採り上げられていたコーナーのうちの鉄道文字に関するものを継続して読んでいたのを機縁に、書店の店頭で見かけたので購入して読んでみました。
ロボット・イン・ザ・ガーデン /デボラ・インストール /壊れたロボットと男が世界を旅する 最近ロボットに関心を持っていたので、この本が書店で積み上げられていたのを見て購入しました。離婚寸前の夫婦の家の庭に突然おんぼろのロボットが出現するところ…
「獏の檻」道尾秀介・著 長編ミステリー 田舎で育ち父親との関係が希薄だったので、自分が父になったときに、息子にどう接してよいのかわからない主人公です。幼い時の忘れたい記憶にずっと追い詰められていて、人間関係がうまく結べない主人公です。
アンヌの今昔物語とウルトラセブン わたしの世界最愛のひとアンヌさん ウルトラセブンが放映されてから50年を記念してわがアンヌ隊員ことひしみゆりこさんからいろんなエピソードをちりばめた自伝が出版された。
「夜は短し歩けよ乙女」 森見登美彦・著 森見登美彦さんの作品を読んだのは、これが初めてです。アニメ映画化のニュースで知り、山本周五郎賞受賞作だということで興味を持ち手に取ってみました。
サイモン・コンウェイ・モリス『カンブリア紀の怪物たち』。カンブリア大爆発は「大」爆発と言えるほどか? 進化にまつわる話が、主にバージェス頁岩で発見されたカンブリア紀の生物を扱いつつ展開されます。バージェス頁岩で発見された化石動物はどんな生活…
橋本治『人はなぜ「美しい」がわかるのか』を読んでみて…。 人によって異なる、「美しい」という感覚。同じものでも「美しい」と感じる人と、「美しい」と感じない人といますが、その違いは何なのかということを様々な例を用いながら説明しています。「美し…
『教養主義の没落』(竹内洋):教養は何かを考える前に教養主義を知ろう 最近、「教養を持つことが大事」「教養は人生を支える力になる」という言葉をよく聞きます。とは言っても、教養がどのように人生に役立つのかはイマイチ分からないものです。『教養主義…
『谷川俊太郎詩選集1』(谷川俊太郎):谷川俊太郎の初期作品集 詩人・谷川俊太郎と言えば、国語の教科書に必ず掲載されている現代詩人の代表格です。「朝のリレー」や『わらべうた』『ことばあそびうた』などは読んだことがあるという人も多いのではないでしょ…
藤野恵美『初恋料理教室』:土曜の夜は男性限定の料理教室…? 京都の路地にひっそりと佇む町屋長屋。土曜日の夜は初心者向け”男性限定”の料理教室が開かれています。料理教室に通う4人の男性のエピソードと、終章には教室を営む愛子先生のお話、さらに巻末に…
片山修『9・15リーマンショック』。各界トップはリーマンショック直後をどう乗り切ったのか。 リーマンショックは当初、経済界の主な予想よりもはるかに大きな損失をもたらしました。政治・経済界のトップ陣は、ある程度の被害を予想していたものの、実際の…
『万葉の花』(片岡寧豊):現代に生きる万葉集の花 万葉集と言えば、日本最古の和歌を集めた全集として燦然とした輝きを放つ古典文学です。そして、万葉集には草木を織り込んだ和歌がかなりの数、詠まれています。ですが、コンクリートジャングルに住む私達に…
長田謙一編『戦争と表象/美術20世紀以後』。美術の視点で見た、戦争と歴史。 戦争中に作られた「美術品はないが、今となっては美術に見える」ものの紹介が興味深いものでした。例えば、労働を呼びかけるポスターは芸術としての絵画ではありませんが、多くの…
「私は絶対許さない」を読み、教えられたこと。 雪村葉子著 こんな事件の被害者がいたなんて信じられない、同じ男性として本当に可哀想な思いをしたねというのが、この本の第一印象。しかし、世の中の男性、こんな人たちばかりではない。優しい男性、立派な…
「男尊女子」坂井順子著、「負け犬の遠吠え」に続いて ベストセラーとなった「負け犬の遠吠え」で独身女子について論評した著者が、今度は男子を立てる女性について論評しています。
コンウェイ・モリス「カンブリア紀の怪物たち」。カンブリア大爆発は「大爆発」と言うほど大きかった? カナダのバージェス頁岩で発掘された、カンブリア紀の奇想天外な生き物に関する著作で、古生物マニアにとっては新たな知識を多数仕入れることができます…
フジテレビ「バイキング」7月3日放送分 7月2日の日曜日に大きいニュースが2本あり、それがメインでした。私は関西人なのでなぜ都民ファーストがこれだけの議席を獲得できたのか正直分かりません。坂上忍がもっと突っ込んで聞いてくれるのか期待していました…
池上彰の「経済学」講義2 ニュース編 覇権をめぐりお金が武器に 池上彰が愛知学院大学で行った経済学の講義をまとめた本です。 講義の内容をそのまま文字として起こしているので、まるで池上彰の講義を受けているかの様な臨場感を味わえます。
青い炎(貴志祐介)許せない大人って本当にいるんだな。 私が最近購入をし、皆様にオススメしたい本が貴志祐介さんの著者である青い炎です。家に入り浸っている母の再婚相手の男は自分勝手に母や妹に手を出します。そんな環境を打破するためにも男子高校生で…
「オオカミさんとハッピーエンドのあとのおはなし」 (沖田 雅著、電撃文庫) 本当にこれが最後です 知る人は知っている沖田雅著「オオカミさん」シリーズの、これが最終巻です。 「オオカミさん」シリーズというのは、男性不信でツンツンしているオオカミさん…