寄稿頂きました。
『MAJOR』の次に書いたマンガを打ち切りレベルになる切なさ
大人気野球漫画『MAJOR』を書いた満田拓也さんの新しい作品、『BUYUDEN』が打ち切りになってしまった。前作があれだけの大ヒットになった作品だっただけに、打ち切りになってしまったのはさみしいし、打ち切りになる前にもっとやれることがあったんじゃないか?と思う。
こういったスポーツマンがの定番と言ったら、才能がある主人公が無理やりスポーツに巻き込まれる ⇒ ライバル出現 ⇒ 修行 ⇒ ライバルを倒す ⇒ 新たなライバル… という流れである。
『MAJOR』も『BUYUDEN』も基本的にはこの流れであり、それに加えて近しい人の病気やけがといったアクセントが加えられている。
これだけ見ると『MAJOR』が残り『BUYUDEN』が打ち切りになることに納得がいかない…が、『MAJOR』では中盤以降に仲間との友情やサバイバルといったゲーム感覚の楽しさが追加されたのに対して、『BUYUDEN』ではそれがないまま最終回となってしまった。
ストーリーとして多少の浮き沈みはあるものの、なんだか前にも見たような展開だな、といった感想が抜け切れないままだった。もしかしたら隠し玉を持っていてそれを披露できないままの最終回だったのかもしれないが、なんだか切り札は準備していなかったんじゃないかなと思ってしまう。
これがアニメやゲームにもなった作品を書いた人の最新作だったのか、と思うと切なくなるマンガだった。