おすすめ邦画・映画感想レビュー「男はつらいよ」評価・マドンナと恋に落ちて、最後に見事に失恋するというお決まりのパターンはあるものの…（ネタバレ注意）。 #MOVIE

男はつらいよ(渥美清主演)に惚れました。

かの有名な「寅さんシリーズ」の映画第一作目「男はつらいよ」で、寅さんに惚れました。
このシリーズ、「所詮、ただの昭和の話だろう」と思っていては大間違いです。
マドンナと恋に落ちて、最後に見事に失恋するというお決まりのパターンはあるものの、寅さんの人間味が溢れる作品です。
第一作は、賠償千恵子演じる妹のさくらの縁談と、寅さんの恋で巻き起こるドタバタ劇がメインです。
しかし、ほぼ生き別れ状態であった兄妹の再開は、何度観ても感動します。
そして、さくらの縁談を盛り上げようとして、良い兄を演じる寅さんが酔って失言をしてしまったがために、縁談が破綻します。
傷心の寅さんは、また旅に出てしまうのですが、マドンナと出会い再び柴又に帰ってきます。
そこからの寅さんが、とてもかっこいいのです。
さくらに想いを寄せる、裏の印刷工場の博(ひろし)に気づき、腰の重かった博を叱咤激励をし、告白させ更には結婚させるという大胆な行動に魅了されます。
そして、どの回でも心に残る名言を残し、また旅に出る。
そんな、これぞ江戸っ子な寅さんの原点である一作目は、必見です。