」で便利でお安く。『うしのひとりごと』（高田千鶴・著）
今年から取り始めた日経新聞の一番最後の面で偶然見かけた、牛の写真を撮る、農業高校出身の方のお話が妙に印象に残っていました。その方のお名前は忘れてしまったのですが、女性であったことは覚えていたので、ふと思い出したときにネットで検索してみたところ、高田千鶴さんにたどり着きました。
彼女が日経新聞で書かれていた記事を読み、牛に対する温かい愛情を快く思っていたため、彼女の写真集を買おうかなとぼんやりと考えていました。ネット書店でお値段と簡単な内容紹介を見て自分の中で天秤にかけ、何日か悩みましたが、思い切って購入。届いたものを見てみると、存外小さめな、素朴でかわいらしい写真集でした。
中身は、顔のアップや全体像、何頭か集まったものなどさまざまな牛の写真ですが、それらに一言、「牛の表情から読み取れる、高田千鶴さんによる牛のひとりごと」が付記されており、それがなんとも脱力するおもしろさなのです。
この写真集を買って、「牛っていいよなあ」と牛の魅力に改めて気付かされ、牛のファンがここに1人増えたのでした。
