いい百鬼夜行 川西ノブヒロ:優しくてあったかくなる
少し寂しくて孤独を感じていたり、悩みがあったり、日常生活で少しもやっとした気持ちを持つ人間の心を優しい妖怪が癒してくれる、ほっとして温かい気持ちに包まれるハートフルなマンガです。
どんなときにでも誰のそばにもすぐ駆けつけてくれるなまはげには本当に心励まされました。なまはげが「泣ぐ子はいねぇがー泣ぐ子はいねぇがー」と登場すると「さみしくてさみしくて毎晩泣いてるアラサーです」と泣いている女性が出てきます。
するとなまはげが「今日はおらがなーんでも聞いてやるがらなー」と言ってくれるんですが、その優しさに顔が緩んでしまってこの本の虜になりました。なまはげは泣く子を探す、悪い子を探す、事情を聞いてあげるというキャラクターで、不思議な力を使ったり怖いことをしてくるなんてことはなく、人が求めているほんのちょっとの優しさをくれるんですよね。そのほんのちょっとが心にじんわりと染みてあったかくなるマンガです。
なまはげ意外にも座敷童子、河童、ねこまた様、女性の幽霊などのストーリーもあり全てが可愛らしい、そしてハートフルな内容となっています。
過去妖怪というと怖いマンガが多かったと思いますが、このマンガは何度でも読み返してしまう、ほっこりしたい方必見のマンガです。
ありがとう寄稿。
第1巻は、斎藤道三が素浪人から大阪の名うての油屋に婿入りし、美濃国の家老になるまでを描いたもので、第1巻らしく、勢い溢れる鮮やかな筆致で読者をグイグイ引き込みます。
感想・書評「国盗り物語:司馬遼太郎著」ネタバレ注意・一介の油売りから美濃国国主にまで上り詰めた…斎藤道三の生き様を描く前編(レビュー)。 #読書 - ナカノ実験室