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感想・書評「戦国美女は幸せだったか:加来耕三」ネタバレ注意・堕胎や嬰児殺しが普通に行われていたという宣教師の記録が紹介(レビュー)。 #読書


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『戦国美女は幸せだったか』(加来耕三):自分の人生を生きた女性たち

戦国時代といえば勇猛な武将や知略に優れた武将が取り上げられることがほとんどです。まれに女性が取り上げられても、夫に尽くした女性や夫とともに命を落とした女性ばかりです。実際の戦国時代の女性はこんな女性ばかりだったのでしょうか。本書では、実は戦国時代の女性はかなり奔放だったとして、堕胎や嬰児殺しが普通に行われていたという宣教師の記録が紹介されています。

一方で、財産相続権を女性でも持っていたり、自立して商売を行う女性もいるなど、現代の女性と近い姿も記録されているそうです。想像以上に戦国時代の女性は現代女性と近い環境で生きていたのかもしれません。それを裏付けるように、自分の人生を生きようとした女性たちが次々と紹介されていきます。彼女たちは自分の価値観をもとにして自分の人生を生きようとしたのです。周りの言葉や情報に振り回されて、自分の人生すら見据えることができなくなりつつある現代の女性とは違う、たくましい女性が戦国時代には生きていたのです。女性が自分の人生を生きることを考えるためにも、女性に一読してほしい1冊です。

ありがとう寄稿。

池井戸さんの小説はいつ読んでも最後には涙を流してしまう場面があって、そのような場面が電車通勤の途中などにあると、向かいの席に座っている他人からおかしな目で見られてしまうので困るのですが、やはり読んでしまい、そして涙を流してしまいます。

感想・書評「陸王:池井戸潤」ネタバレ注意・先祖から受け継いだ足袋やさんの物語(レビュー)。 #読書 - ナカノ実験室