※こちらの記事は、在宅ワークで寄稿を募集したアニメ感想記事です。
このアニメの特徴はOPからも伝わってくる、一風変わったデザイン性の高い作画である。本作の主人公は時代を渡り歩く年齢不詳、神出鬼没の薬売り。ふらり、と現れては怪異の原因であるモノノ怪(モノノケ)を斬る。
モノノ怪を退治すると言っても何やら呪文を唱えて終わるのではない。形を見極め、真実を渦中の人々から引き出し、モノノ怪となった理由を知らなければダメなのだ。
人々は真実をひた隠しにして、モノノ怪から目を背け「私は知らない。」と言い放つ。
そこに切り込んで一つ一つ明らかにしていく薬売りはあくまでも客観的に、淡々とした態度のままだ。この何者だか分からないキャラクターと、色々な時代の混ざり合った不思議な作画。大衆演劇を見ているかのような効果音や場面の切り替えの仕方がマッチして独特の雰囲気を作り上げている。妖怪というものへの認識が少し変わる作品。