一言感想
父の稼業(?)を継いで「怪人20面相」として怪盗をしている伊集院玲は小学3年生。
そんな玲が20面相として活動している時に手近な窓として飛び込んだのが、失恋したばかりの大川詠心(うたこ)、幼稚園6歳、独身の部屋だった。
面白いところ。
設定がいろいろ不思議な世界です。
何故か玲君にはお母さんが二人います。しかもよく似ており、行動もそっくり。
怪人20面相はそんなお母さんたちの「欲しいんですのー」という言葉によって活動します。
好きなところ。
玲が詠心とお茶をしながら「恋をするならば何よりも自分を好きでいなければならない」と言ってチョコレートボンボンを渡す。
失恋した詠心に笑顔を促す優しい玲。
好きなエピソード。
「星の数ほどあなたの好きになる可能性がいる」という玲の言葉に「次の星は貴方にする」という詠心。
「あなたのために強くなりましょう」という玲も優しい笑顔ながら格好いいです。
ここからこの二人の小さな恋は始まります。
作品に関する思い出。
ある意味、すさまじく常識というものを壊した作品で突っ込みながら読んでしまったように思います。
詠心の初恋の相手が幼稚園の先生ならば大人は真面目に応えられないのに、大人な詠心がすごいです。
作者に関して。
何人かで活動している先生たちで、話を考える担当、描く担当などが決まっている。