- 作:雁屋哲 画:花咲アキラ
一言感想
山岡士郎は日曜日の休みにクサヤを焼いて食べようとしていた。ところが妻のゆう子は妊娠してから好物だったクサヤが食べられなくなってしまっていた。
その頃、同じように妊娠した妻をもつヘンリー・ブラック、中松警部、大石警部、団一郎と集まって密談を始めた山岡。ゆう子はそれぞれの妻から夫の行動や電話での対応の怪しさから浮気ではないかと言われる。
山岡が女性に受けるカクテルを作って試したり、みんなで旅館に行く予定をたて、しかも女性も5人同伴するというのに動揺するゆう子たち。
当日、その旅館を見張っていると本当に夫たちが女性とやってきたのだ。
乗り込んだゆうこたちが見たものは、それぞれが妊娠したために食べられなくなってしまったものを食べようとしている夫たちだった。
妻とお腹の子供のためとはいえ、大好物を食べられなくなってしまっていた男たちの企みとは普段食べられない物をこっそり思う存分食べよう計画だった。女性は料理を作ってくれる人たちで、山岡はお礼にカクテルを作るために試していただけであった。
夫たちに思う存分食べるようにいい、引き上げる妻たち。浮気を疑われていたとは知らない男たちは大喜びで御馳走を食べるのであった。
面白いところ。
山岡たち旦那たちは浮気を疑われたことをまったく知らず、妻たちを裏切ったけれど寛大な心で許してもらえたと思っている。