感想
ありがちな熱血バトルもので、これもそんな感じで日本一を目指していく話なのかなあと思って読み始めましたが、まさかタイムスリップするとは思いませんでした。それもなぜか1700年代に。囲碁、将棋、チェスは全くわからない私ですがそのゲーム自体に興味がないからか、この作品中でとってもわかりやすく図説してあり何となくわかったつもりでスマホのアプリで遊んでみましたがやっぱり遊び方がわかりませんでした。
私が賢くないのもありますが。主人公が変な髪形なのもすごく気になります。猫みたいな感じで毛穴がどうなっているのか気になります。有名な「ヒカルの碁」の主人公も変な髪型だったのでそういう主人公にするという伝統なんでしょうか。
主人公が他人と対面になって座れないという精神的な病を抱えているので通常の対戦は出来ない、だから機械の中に入って対戦するという発想がすごく面白いです。いびつというかセンスがないようにも見えますが人型の機械がめちゃくちゃ怖いです。むしろこっちのほうがトラウマになるのではってくらいに不気味です。せめて笑顔にすればいいのに。でも機械の服の模様や背景、ひとりひとりの服がとても細かく綺麗に描かれていてすごいです。中世ヨーロッパにこだわったのはそういう理由なんでしょうか。キャラの描きわけもすごくきちんとして、ゲームは難しくて読んでいくのが大変ですがそれでもスラスラ読めてしまう不思議な作品だと思います。