感想
戦争物かな、と思って読んだのですが全く違いました。舞台は生物兵器によってほろんだ人類の未来ので、縄文時代に近い感じの時代まで進化した人の話です。料理と食べ物についての知識をもった部族が襲撃にあい、そのたった一人の生き残りが主人公の青年ワタル。私的にはなんだか分からないうちに村人と仲良くなり、ご飯を作るという内容で、もう少しサバイバルな食べ物かと思っていたのでちょっと残念な気持ちになりました。
粉をこねているシーンでは栄養価の高い肉などを包み焼きとかにするのかなと思っていたのですがまさかの手打ちうどん。なぜ。そのうどんでかけうどんと焼うどんを作るのですが、醤油とかだしとかどこで手に入れたのかしらと首をひねりました。「仲間が死んだからそのはなむけに甘いものを作ってくれ」と言われて大学いも。いくら砂糖を使っていいと言われてもそんなレベルで使っちゃうの、しかもその砂糖も精製する技術あるのかよ。大学いもにも醤油は使いますし、一応日本で醤油が作られたのは江戸時代でそれまでは煎り酒を使っていたはずなのになんでその技術はあるんだ...。しかも盗まれたこと隠すし。未来の話なので一応SF物語なんでしょうか。1巻発売からかなり経っているようなのに続編が出ていないのも謎です。