感想
裏表紙より、24歳フリーターの惑井法子は、実はセコくて打算的な元・魔法少女。彼女にはお姉さんがいて、そのお姉さんも小学生のころに魔法少女だったのですが、お姉さんが自慢して言いふらしてしまったことによってお姉さんが何らかの機関に拉致され、恐ろしくなった主人公はそのことがトラウマで魔法少女を引退していたのでした。
でも24歳になった法子はレンタルDVDのお店でフリーターとなっていて、つぶされたDVDをなおすために魔法少女の衣装を着たことがきっかけで、日常のなんだか面倒なことに使用するようになるのです。お姉さんが拉致されるところの描写では、どうやらお母さんも過去に魔法少女だったことを想わせるセリフがあったので一家で魔法少女だったのですね。
なんだかそれってちょっとうらやましいです。魔法少女が存在するということはどこかで悪のなんたらが発生していると思うのですが、既に発売されている単行本の中ではそんなエピソードはなく、ごくごく普通の日常生活の中でちょっと困ったことになったなー、これでこういうことができたら便利なのになー、ということにしか使ってません。いいのかな、と呼んでいるこちらの方がドキドキしてしまいます。お姉さんの方はきちんと人々の生活を脅かすような台風を分解したりと頑張っていたようですが、こんなふうに自分のことにばかり使っていていいだろうかと思います。