ハイキュー!!13巻〜春高宮城県代表決定戦
この巻から、全日本バレーボール高等学校選手権大会の宮城県代表決定戦へと入る。スピード感のある試合描写、魅力的なキャラクターで人気のハイキュー!!であるが、今回一番注目すべき選手は条善寺高校の照島である。バレーの試合をアソビと呼び、自由奔放なプレイスタイルの彼が、真剣にプレイする烏野メンバーと向かい合うことにより、バレーへの執着心が芽生えていく。
負けた後の悔しそうな表情が、まだやりたい、終わりたくないという闘志が湧き出ていて、試合前のへらへらした彼からの変化が見て取れる。
さらにこの13巻の最後。見た瞬間に、こちらの心臓もどきりとした。最後のシーンへもっていく為か、それまで烏野の大黒柱として不動の存在として描かれていた澤村キャプテン。そのキャプテンが倒れている。そんなシーンで終わってしまうのだ。コミック派の読者は、14巻が待ち遠しいことだろう。ちなみに相手チームのキャプテンは、作者の古館先生の別の作品、「詭弁学派、四ツ谷先輩の怪談。」でヒロインをつとめた中島真の兄である。その応援に、中島一家も出ているので、前作からのファンにはたまらない試合である。