「翳りゆく夏」 赤井三尋・著 第49回江戸川乱歩賞受賞作
誘拐犯の娘が、新聞社の記者に内定したことによって、20年前の誘拐事件に、また光が当てられ、事件の本当の真相があぶりだされてきます。
真犯人はだれなのか?犯人とされていた人物は、誘拐犯ではなかった!誘拐された赤ん坊は、亡くなった、あるいは殺されていると、思われていたが・・
実は、思いもかけない人物が、誘拐された赤ん坊だった!など、ビックリの連続です。
ここまで組み上げていた仕掛けに、驚かされます。さすがに「江戸川乱歩賞」の受賞作品です。レベルが高いです。
まだ有名とは言えない作者の作品ではありますが、読み応えあり!のおすすめ作品です。
ベテランではない作家のミステリーは、読んでいてどこかに無理を感じることがありますが、この作品は全く無理がなく、どんどん引き込まれていきます。
途中でいやになることなく、ラストまでずっと引き込まれました。ぜひ、この先も素晴らしい作品を、どんどん書いてもらいたいと思います。
作者の名前をメモしました。次回作を楽しみに待つことにします。