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感想・書評『四色の藍:西條奈加・著』ネタバレ注意「紺屋の女将が主人公です。亭主が殺された事件の真相を探る」(レビュー)。 #読書


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「四色の藍」(よしきのあい) 西條奈加・著

紺屋の女将が主人公です。亭主が殺された事件の真相を探るべく、動き出しました。二人の女性を仲間にして、自らいろいろと、探っていきます。
藍の産地から、江戸へ仇討ちに出てきた若いお侍も加わります。どうやらそれぞれの敵が、近い関係にあるらしい・・
ふつうの時代劇だと思って読んでいくと、あちこちに仕掛けがちりばめてあり、江戸時代を舞台にした、良くできたミステリー小説です。
江戸へ出てきた若いお侍にも、謎があり、主人公を手伝う女性二人にも、複雑な事情があり、謎があります。
犯人だと思っていたのが、どうも見当違いだったり、男女の機微に触れる物語が、主人公と二人の女性に、お侍に、それぞれに用意されています。
後半、一気に謎解きが始まり、藍の産地での事件をも巻き込んで、江戸の事件の真相があかされていきます。
主人公、二人の女性、お侍に、それぞれの解決が用意されています。単純に喜びばかりではなくほろ苦い結末ですが、それぞれにとって、納得できる結果となります。