」で便利でお安く。最近、国会中継などもよく見ていて自分の中で政治について関心が高まっているということもあって、タイトルが気になったので手に取った本です。
結構分厚い本でしたが、おもしろくてすらすらとあっという間に読めちゃいました。
内容は、憲法にまつわる人権侵害等を受けた当事者の方が、憲法を盾にどのように自身の人権を守ってきたかということがそれぞれの当事者の方への取材をもとに描かれた内容となっており、こんな事件があったんだ…と、意外と知らないことが多くて驚きの連続でした。
また、こんなに普通の人たちが、日常の中でこんな差別を受けたり、苦しい思いを強いられてきたのだという事実に、胸が締め付けられる思いでした。
しかしどの人も悲壮なだけではなく、時にはユーモアを持って権力と対峙している姿があり、同じような立場に置かれたときに、自分はどのように行動できるのか。もし、この本に登場する人々のように、権力に抑圧された人が身近にいたときに、自分はどんなふうに救いの手を差し伸べることができるのか。
いろいろ考えさせられた本でした。
