『死ぬほど読書』丹羽宇一郎・著。本の良さが語られている本。
日経新聞朝刊の、本の広告欄で見かけて気になっていた本です。広告に載っていた見出しで興味を持ったのですが、実際に中身を読んでみないと分からないと思い、書店で試しに読んでみてから購入しました。
内容は、本が好きな方ならうなずける箇所は多いと思います。
と言うか、むしろ、本好きな方にとっては当たり前すぎる感想がつらつらと並んでいます。ですので、この本を手にとって満足できる方というのは、おそらく普段本をあまり読まない方や、本を読む良さって何だろうと感じておられる方ではなかろうかと感じました。
著者が伊藤忠商事の前会長でいらっしゃるためか、伊藤忠商事での思い出がやたらと出てきます。そして全体的に、懐古主義的な色合いが強いように感じられます。著者の思い出が記されている感じです。ですので、本を実用的に使おうという方にとっては物足りない内容ではないかとも思いました。著者個人の読書の思い出や、本に対する思い入れを読んでみたい方に向いた本です。