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感想・書評『下町アパートのふしぎ管理人:大城密(おおしろひそか)』ネタバレ注意「主人公のきいちと、一つ年下の幼馴染かすみ」(レビュー)。 #読書


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下町アパートのふしぎ管理人 大城密(おおしろひそか)

私がこの本を読んだのは約1ヵ月ほど前なのですが、すごく読みやすく登場人物の内面的な感情をわかりやすく表現してくれていてすぐに物語の世界に入っていけました。
まずどういった物語かというと主人公のきいちと、一つ年下の幼馴染かすみ、そのかすみが祖母トキから受け継いだ特殊な能力で悪い霊を祓い下町を救うという物語で舞台は浅草なんです。かすみの家族として他に、妹の"にじ”や父の"快晴”など天気に関係する名前で小さい発見があったり(ちなみに苗字は時雨だったり住んでるアパートは時雨荘だったり)きいちがかすみの事が好きで変にかっこつけたりしてから回って失敗したり…。そうやってこの本には霊に対する心と、家族や好きな人に対する心、登場人物のそんな内面的な感情の違いをキャラクターの一人一人から感じられるように書いてあって読んでいくのが本当に楽しかったです。あまりストーリーの部分に触れるとネタバレになってしまいますが、プロローグからキャラクターの性格を把握でき、そして本筋の霊を退治するときにキャラクターごとの性格による衝突を読者にも参加させるような表現が読んでいて心地よく面白かったです。下町の霊とはなんなのか、きいちの恋やかすみの祖母の能力とはなんなのか、ぜひ皆さんに読んでいただきたいです。