maminismさんからの寄稿です。
美しい「肌色」を求めて。
私の勤めていた保育園では、クレパスなどの「肌色」のことを、「はだいろ」と子どもに教えてはいけなかった。
これはどこの地域でもそうなのだろうか?
それとも、地域的なものなのか?
なぜ、「はだいろ」と呼んではいけないのか。
それは、「肌の色」=「はだいろ」ではないからだ。
肌の色は、人それぞれ。色白さんもいれば、焼けた茶色い肌もあれば、赤ちゃんみたいな赤味の強い肌の色もある。
だから、特に人権的な観点から見て、「肌の色=はだいろ」と、子どもたちに肌の色のイメージを固定させてしまうような教育はいかがなものか。
ということだ。
では、「はだいろ」ことを、子どもたちに何と呼ばせるのか?
万国共通の色名、「ペールオレンジ」である。
で、本題。
私は、卒制までの課題として、“私なりの「肌色」の発見”というテーマを課している。
私は卒制で、人物を描きたいと思っているので、それこそ、クレヨンや絵の具の「はだいろ」を使うわけにはいかない。
もっと複雑で、深みがあって、綺麗で、温かい、そんな肌を表現したい。
でも、肌の色って、難しい。
オレンジやピンクで温かさは出せても、陰の部分の色が上手くいかない。
ブルーで攻めたいが、私のブルーの使い方は、全くなっていないと感じる。
鮮やかな、綺麗なブルーをそのまま使いたいけど、そうすると全体の色のバランスが上手く取れなくなり、青ざめた、血色のない肌みたいになって、綺麗な肌とはほど遠い。
ブルーを使わなければ、それなりにいい感じに描けるのだけれど、何だか物足りなく感じる。
できればブルーは使いたい!
ブルーを使ってもなお、美しくて澄んだ肌。
。。。そんな肌を描ける時はくるんだろうか??