」で便利でお安く。※こちらの記事は、在宅ワークで寄稿を募集した小説感想記事です。
バイバイ、ブラックバード 伊坂幸太郎
主人公の星野一彦はわけあって、何者かの組織に片道切符のバスで連れて行かれることが決まっています。彼はそのバスに乗る前に付き合っていた恋人たち（５人と同時に付き合っているので五股状態！）に別れを告げに行きます。
また、彼が逃げ出さないように監視役として繭美が付き添っています。物語は彼とその恋人、繭美の三人を中心に進んでいきます。
恋人は５人いるので、その恋人ごとに章がわかれているので読みやすいです。それぞれの恋人と星野の間にはおもしろいエピソードやせつなくなるようなエピソードなどがちりばめられています。
そのため、最初は五股をしている星野を軽蔑していましたが、読み進めていくうちに、いつのまにかその気持ちが消えうせていた自分に驚きました。本当にこんな純粋な青年がいるのだろうか？と思いながらも、いったん感情移入してしまうと、彼の魅力に引き込まれてしまうと思います。繭美という登場人物もかなり特殊ですが、最後は星野という男の魅力に引き込まれており、もしかして自分と同じ感情を抱いたのかな？と推測したり、最後まで楽しみながら読める作品になっています。
