寄稿頂きました。
カルドセプト3DS(大宮ソフト)
ゲーム内容については検索等してもらうとして、
このゲームの魅力でなんといっても一番は対戦の高いドラマ性。
ひと勝負30-1時間程度とちょっと重めなゲームですが、その分1試合内の起承転結がしっかりしており、
「あそこであの目さえ出なければ!」
「あそこでもっと考えて行動すれば勝ってたのに!」
「ドンピシャで良いカードを引いて大逆転」
…
そういった場面が1ゲーム内でしっかり入りきり安い絶妙なバランスとなっています。
それらの体験は遊ぶごとにユニークで、偶発的なものであり、その病みつく中毒性はたまりません。不思議なダンジョンシリーズ等で遊ぶ方は分かっていただけるんじゃないかと。
3-4人で遊ぶというのも良いですね。時に2-4位が共闘して1位を蹴落としたり、ヒューマンドラマな展開も生まれます。
さてしかし。究極的にプレイヤーの理想はそうしたドラマ性の排除であり、苦も無い圧勝です。
運を超克して、経験と機転を活かしたプレイングスキルの上手さでねじ伏せる。簡単なことではありません。絶妙なバランスが、熟練した相手プレイヤーが、それを阻みます。毎試合行える人間はおそらく存在しません。
だからこそ、そういったゲームが行えた時の得意な感覚は豊かなものになります。
むしろかえって展開こそドラマ性を感じるようになれます。
つまるところ、このゲームにおける対戦は、どう転んでもドラマチックに面白い。