一言感想
この作者の特徴なのかもしれないですが、コマの一つ一つにたくさんのものが描かれていていい意味で読むのに時間がかかります。
面白いところ。
キャラクターたちの適応能力が高く、テンションも高く、「こんな学生生活だったらなにも悩まずにいられてよかっただろうな」と思います。全員の個性が濃すぎて全員暴走しているようで慌ただしくて楽しい気分になれます。
好きなところ。
絵柄がとてもかわいくて好きです。近所のおばさんが散歩させているペットがアリクイだったり、部室に置いてあるよくわからない置物(?)がどこかで見たことがあるアニメのオマージュ(?)だったり...ストーリーと関係ないところで爆笑できます。それもかなり不意打ちでくるので本当に面白いです。
好きなキャラ。
伊庭猪子(いば ちよこ)という主人公の幼馴染の女の子です。主人公に思いを寄せていて昼食を一緒に食べているときにデートっぽい、と嬉しがったりしてかわいいです。少し乱暴で「ジャージデビル」という異名で恐れられているので頑固な性格かと思いきや、作品中で信じられないくらいストーリーに振り回されているので少し可哀想なキャラです。
好きなエピソード。
第一話でものすごく話が進むのですが、猪子の初登場シーンがかわいくて好きです。でも絡んでくるヤンキーがどう考えてもいい人だし、主人公のときめくポイントもよくわからないしただただお腹を抱えて爆笑してしまうところが悔しいです。
おすすめ。
かなり細かく、いろんなものが盛りだくさんに描かれているのでじっくり読んでそのあと何度も読み返すのをお勧めします。あまり知らないようなマンガ、アニメの小道具がでてきたりしているのを発見するとかなり嬉しいです。ただそればかり気にしているとストーリーがよくわからなくなるのでやはり読み返した方がいいです。
作品に関する思い出。
2010年にドラマCD化しているようです。映像がないと誰がだれかわからないのでドラマCDというもの自体よく知らないのですが、タイトルだけみるとかなり面白そうなのでお店で見つけたら購入して聞いてみたいです。
作者に関して。
ササメキという短編集を友人がもっていたので借りたことから知りました。弟さんや妹さんも漫画家さんでいらっしゃるそうです。この作者の作品はどれも独特でいい加減で面白いのでぜひ読んで欲しいです。特にササメキ、ササメケ、ササナキ、のシリーズがお勧めです。