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機械仕掛けのメルディーナ全2巻(宮ちひろ)感想&あらすじ・「人間なんて大っ嫌い」と叫ぶ金髪の美しい少女…ネタバレ注意。 #マンガ


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感想

2巻で完結してしまうのがすごくもったいない作品です。「人間なんて大っ嫌い」と叫ぶ金髪の美しい少女メルディーナ。一人で暮らすちょっと変わったメルディーナは町の人から変人とうとまれ、メカ好きなことから「機械仕掛けのメルディーナ」と呼ばれていました。冒頭でメルディーナが老夫婦からもらった古い雑誌を抱えて嬉しそうに笑うメルディーナは本当にカワイイです!スチームパンクなの作風なのにロシアンなテイストを混ぜ、それも女性の登場人物たちがスタイリッシュですっごく綺麗なところにもうメロメロになりました。

このメルディーナの理解者はかなり少ないのですが、その理解者たちの心がとても温かくて寒い冬のロシアの感じととてもよくマッチしているように思えます。最初は敵だと思っていたルカという女性が最後かなりかっこいい役になっていて最初から最後まですごく面白かったです。そしてラストシーンですが、かなり身も心もボロボロになっていたはずのメルディーナなが死んでしまわなくて本当によかったと思います。最後まで自分を通し続けた女王の存在にぞっとしました。彼女が実現させたかった世界はどんな地獄だったのか想像もつかないです。温かみを知らずに生きてきた世界も地獄だったろうなとは思いますが、あのメルディーナに対する執着をみるとさびしい人だったんだなと感じます。機械に孕まされそうになるシーンではそんなこともありなのかと感心しました。それ応用して少子化対策できるんじゃない?とか考えてしまいました。