一言感想
可愛い鬼の子と天然可愛い少将のファミリー漫画です。
面白いところ。
天然ボケで有名な朧少将(おぼろのしょうしょう)は、ある日愛らしい可愛い鬼の姫をひょんなことから誘拐し育てることになりました。
大切に育てられ、愛らしい少女は都でも評判の美女に育つのですが、愛する夫を盗賊に殺されたことでその盗賊を食べてしまい、妖と共に姿を消してしまいます。
朧少将は、残された姫の子供・松雄(まつお)を養子に迎え、また大切に慈しみ育てていきます。
水野先生の他作品を読んで、絵や時代背景などが好きで購入したのですが、人を食う鬼の子を育てるという一見シリアスな話かと思いきや、主人公の少将の性格や環境に何とも形容しがたいポカポカした気持ちになりながら、とても面白く読めました。
この少将ですが、最強の天然ボケというか、危機感がなく大変な事態も持ち前の明るい性格で軽く乗り越えてしまうところに笑ってしまいました。
姫の可憐さ美しさはもちろんですが、その子・松雄の可愛さは本当に犯罪級です。
姿かたちだけでなく、お願いするときは「ほっぺにチュー」するなど、行動や言動、表情のすべてが可愛いです。
可愛い松雄の成長と愛らしさを楽しむ漫画といっても過言ではないです。
種族を超えたほのぼのとした家族愛や、ちょっと切なくホロリときたり、ちょっとした甘酸っぱい恋も描かれているのもほんわか心が温かくなりました。