「私は絶対許さない」を読み、教えられたこと。 雪村葉子著
こんな事件の被害者がいたなんて信じられない、同じ男性として本当に可哀想な思いをしたねというのが、この本の第一印象。しかし、世の中の男性、こんな人たちばかりではない。優しい男性、立派な男性もいるんだよ、男性との悪い出会いばかりだった被害女性には、こう話してあげたくなります。
悪い出会いばかりだったため、被害女性は男性に対して歪んだ感情をずっと抱き続けている、読み進めていて残念な気持ちになるばかりでした。男性である自分は、女性に対して、弱者に対してどう接するべきなのかを深く考えさせられました。被害女性の手記であるため、ネガティブな本文が多かったのですが、「因果応報」という言葉は説得力のある、これからの自分にとって有益な教えだったと思います。加害者はその時の満足に浸って、限度なく被害者を痛めつけます。しかし、運は巡り、いつか必ず加害者にその何十倍ものダメージを与えるということ。だから仕返しをしようだなんて考えてはダメという教えでした。大人の世界でもイジメが普通にあります。限度のないイジメで、うつ病を発症する、自殺をしてしまう結末などがある世の中ですが、必ず加害者に報いが来るので、絶対にイジメる側に居てはいけない。イジメられる側になってしまったら、そんな人を相手にせず、自分の道を切り開くべきというのがこの本から得た教訓です。