【つぼねのカトリーヌ】【森博嗣】徹底した森先生のファン向エッセイ
本作は、連番こそふっていないけれども「つぶやきのクリーム」「つぼやきのテリーヌ」につづく森博嗣エッセイの3作目である。
本作は、連番こそふっていないけれども「つぶやきのクリーム」「つぼやきのテリーヌ」につづく森博嗣エッセイの3作目である。
この本は、私が毎月購読している雑誌「鉄道ジャーナル」に採り上げられていたコーナーのうちの鉄道文字に関するものを継続して読んでいたのを機縁に、書店の店頭で見かけたので購入して読んでみました。
最近ロボットに関心を持っていたので、この本が書店で積み上げられていたのを見て購入しました。離婚寸前の夫婦の家の庭に突然おんぼろのロボットが出現するところから話が始まります。この面倒くさがりでずぼらな夫が本の主人公になります。
田舎で育ち父親との関係が希薄だったので、自分が父になったときに、息子にどう接してよいのかわからない主人公です。幼い時の忘れたい記憶にずっと追い詰められていて、人間関係がうまく結べない主人公です。
ウルトラセブンが放映されてから50年を記念してわがアンヌ隊員ことひしみゆりこさんからいろんなエピソードをちりばめた自伝が出版された。
森見登美彦さんの作品を読んだのは、これが初めてです。アニメ映画化のニュースで知り、山本周五郎賞受賞作だということで興味を持ち手に取ってみました。
進化にまつわる話が、主にバージェス頁岩で発見されたカンブリア紀の生物を扱いつつ展開されます。バージェス頁岩で発見された化石動物はどんな生活をしていたのか、様々なデザインの生物群が以前の時代に生きていたどんな動物から進化したか、そして現代の生物へどうつながる進化を遂げたかが丁寧に解説されていました。
人によって異なる、「美しい」という感覚。同じものでも「美しい」と感じる人と、「美しい」と感じない人といますが、その違いは何なのかということを様々な例を用いながら説明しています。「美しい」というものは、必ずしも理屈で説明できるものではないし、なぜ「美しいのか」と問われたら、上手くは説明できない人がほとんどだと思います。
最近、「教養を持つことが大事」「教養は人生を支える力になる」という言葉をよく聞きます。とは言っても、教養がどのように人生に役立つのかはイマイチ分からないものです。『教養主義の没落』は教養を重視した教養主義の歴史的変遷を辿り、当初は一部のエリートしか享受できなかった教養に基づく教養主義が、高等教育の拡大によって、大衆的教養主義になって終焉したことを解き明かしています。
詩人・谷川俊太郎と言えば、国語の教科書に必ず掲載されている現代詩人の代表格です。「朝のリレー」や『わらべうた』『ことばあそびうた』などは読んだことがあるという人も多いのではないでしょうか。
京都の路地にひっそりと佇む町屋長屋。土曜日の夜は初心者向け”男性限定”の料理教室が開かれています。料理教室に通う4人の男性のエピソードと、終章には教室を営む愛子先生のお話、さらに巻末には物語の中に登場する美味しそうなレシピが載っています。
リーマンショックは当初、経済界の主な予想よりもはるかに大きな損失をもたらしました。政治・経済界のトップ陣は、ある程度の被害を予想していたものの、実際の損害はもっと大きく、長引くものでした。だからこそ、いくらかの不利益を受けることになってたとしても素早い決断を行った組織ほど、小さなダメージで不況を乗り切ることができた様子が語られています。
万葉集と言えば、日本最古の和歌を集めた全集として燦然とした輝きを放つ古典文学です。そして、万葉集には草木を織り込んだ和歌がかなりの数、詠まれています。ですが、コンクリートジャングルに住む私達にとって、万葉集に詠まれる草木は縁遠いものになってしまっています。
戦争中に作られた「美術品はないが、今となっては美術に見える」ものの紹介が興味深いものでした。例えば、労働を呼びかけるポスターは芸術としての絵画ではありませんが、多くの国民の目に留まってアピールする効果を持たせる必要があり、自然と目を引く形に進化していったのだといいます。世界各国、特にナチス時代のドイツのポスターが並び、デザイナー達の努力が伺えました。
こんな事件の被害者がいたなんて信じられない、同じ男性として本当に可哀想な思いをしたねというのが、この本の第一印象。しかし、世の中の男性、こんな人たちばかりではない。優しい男性、立派な男性もいるんだよ、男性との悪い出会いばかりだった被害女性には、こう話してあげたくなります。