ナカノ実験室

ナカノ実験室が行う実験的なブログです。

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感想・書評『ショートショートBAR、田丸雅智』ネタバレ注意「不思議が詰まっている短編小説です」(レビュー)。 #読書

ショートショートBAR、田丸雅智、1話5分で読める

田丸雅智さんな不思議が詰まっている短編小説です。
1話5分程度で読めるので、通勤途中や友人との待ち合わせの待ち時間など、ちょっとした隙間読書に最適です。もちろん、1話1話違うお話なんですが、出てくる人物がどこかで交差するところも読み進めると楽しいです。

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感想・書評『キノの旅:時雨沢恵一』ネタバレ注意「大人の世界と子どもの世界を旅をする」(レビュー)。 #読書

キノの旅 作者名は時雨沢 恵一(しぐさわけんいち)大人の世界と子どもの世界を旅をする

主人公キノとバイクのエルメスに乗って旅をする話。
子どもから見て大人たちの考えや行動が理解出来ない世の中の矛盾にキノは気づく。

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感想・書評『和菓子のアン:坂木司』ネタバレ注意「小説の主人公は梅本杏子、和菓子屋の同僚から親しみを込めてアンちゃんと」(レビュー)。 #読書

和菓子のアン 坂木司(さかきつかさ) やや太め女子がデパ地下の和菓子屋でバイトしたら

タイトルを見た瞬間、あれと思われたでしょう。私も本を手に取った時に思わず二度見しました。この小説の主人公は梅本杏子、和菓子屋の同僚から親しみを込めてアンちゃんと呼ばれるようになります。

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感想・書評『翳りゆく夏:赤井三尋』ネタバレ注意「第49回江戸川乱歩賞受賞作」(レビュー)。 #読書

「翳りゆく夏」 赤井三尋・著 第49回江戸川乱歩賞受賞作

誘拐犯の娘が、新聞社の記者に内定したことによって、20年前の誘拐事件に、また光が当てられ、事件の本当の真相があぶりだされてきます。

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感想・書評『ズッコケ中年三人組それいけズッコケ40歳(那須正幹)』ネタバレ注意「小学生からいきなりアラフォーになった三人やその他の同級生たち」(レビュー)。 #読書

ズッコケ中年三人組それいけズッコケ40歳(那須正幹) あの三人組の続編!

小学5年から6年くらいのころ、ズッコケ三人組シリーズを読んでいました。
読まなくなってからもシリーズはずっと続いていて、その続編もあることも知っていましたがそれを読むのは初めてです。

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感想・書評『畠中恵:なりたい』ネタバレ注意「日本橋の廻船問屋兼薬種問屋の若旦那一太郎と妖達の物語」(レビュー)。 #読書

畠中恵の「なりたい」がやっぱり面白い

江戸の日本橋を舞台に繰り広げられる「しゃばけ」シリーズは、日本橋の廻船問屋兼薬種問屋の若旦那一太郎と妖達の物語です。毎作、何かしらの事件がおき、それに対する若旦那一太郎の推理の展開と愛すべき妖達の活躍が心躍る内容で、読んだ後に心が温かくなります。文庫版最新作「なりたい」は、ご多聞にもれず、一太郎と妖達が活躍します。

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感想・書評『そして誰もいなくなる:今邑彩・著』ネタバレ注意「主人公の在学する高校の演劇部が、開校記念式典に、演劇を上演することに」(レビュー)。 #読書

「そして誰もいなくなる」 今邑彩・著

これは本当に怖い話です。ミステリーホラーの名手、「今邑彩」の著作は、みな怖いですが、これはその筆頭作と言っても良いでしょう。

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感想・書評『悪魔がここにいる:今邑彩・著』ネタバレ注意「薔薇の花咲くお屋敷で暮らす兄と、体の悪い歩けない妹」(レビュー)。 #読書

「悪魔がここにいる」 今邑彩・著

この作品のアイデアは、ある映画から想を得て、書かれたものです。読んだあとで、その映画に思い当ることができるでしょうか?が、作者からの挑戦です。
古い映画なのでね~難しいかもしれません。

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感想・書評『マスカレード・ナイト:東野圭吾・著』ネタバレ注意「ホテルコルテシア東京で働く山岸尚美と、若きエリート刑事である新田が事件を解決する」(レビュー)。 #読書

「マスカレード・ナイト」 東野圭吾・著

ホテルコルテシア東京で働く山岸尚美と、若きエリート刑事である新田が事件を解決する様子を描いたマスカレードシリーズ第3弾です。

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感想・書評『海の底:有川浩・著』ネタバレ注意「米軍横須賀基地の桜祭りで一般開放されていた日に、事件が起こりました」(レビュー)。 #読書

「海の底」 有川浩・著 「塩の街」「空の中」とで、自衛隊3部作と言われています。

米軍横須賀基地の桜祭りで一般開放されていた日に、事件が起こりました。巨大な赤い甲殻類の大群が基地を襲ってきたのです。まるでザリガニのような化け物!です。

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感想・書評『下町アパートのふしぎ管理人:大城密(おおしろひそか)』ネタバレ注意「主人公のきいちと、一つ年下の幼馴染かすみ」(レビュー)。 #読書

下町アパートのふしぎ管理人 大城密(おおしろひそか)

私がこの本を読んだのは約1ヵ月ほど前なのですが、すごく読みやすく登場人物の内面的な感情をわかりやすく表現してくれていてすぐに物語の世界に入っていけました。

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感想・書評『消えた少女 吉祥寺探偵物語:五十嵐貴久・著』ネタバレ注意「バツイチで小学生の息子を育てている主人公」(レビュー)。 #読書

「消えた少女 吉祥寺探偵物語」 五十嵐貴久・著

素人探偵物語。バツイチで小学生の息子を育てている主人公。コンビニのバイトをして、夜はバーに飲みに行く暮らしです。

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感想・書評『おせっかい屋のお鈴さん:堀川アサコ・著』ネタバレ注意「仙台のお寺に、父親の墓参りに来た主人公が、うっかり墓石に」(レビュー)。 #読書

「おせっかい屋のお鈴さん」 堀川アサコ・著

仙台のお寺に、父親の墓参りに来た主人公が、うっかり墓石につまずいてしまいます。
そのお墓の主が「お鈴さん」です。未練を残して亡くなってから、160年もさまよっています。

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感想・書評『日の名残り・カズオイシグロ』ネタバレ注意「映画が大好きだったので本を読んでみたいと思い、買いました」(レビュー)。 #読書

日の名残り カズオイシグロ 映画が好きでした。

先日、ノーベル文学賞を取った作家のカズオイシグロさんの本「日の名残り」を買いました。ノーベル賞をもらうまではカズオイシグロさんの名前は知りませんでした。

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感想・書評『マグダラのマリア:岡田温司』ネタバレ注意「筆者が説明する絵画は必ず図版が掲載されている」(レビュー)。 #読書

時代ごとに変わるマグダラ:『マグダラのマリア』(岡田温司)

美術館巡りが趣味の人であれば、誰もが一度はマグダラのマリアを描いた絵画を見たことがあるでしょう。かつて娼婦でありながら、キリストの復活に立ち会うのを許されただけでなく、「罪深き聖女」といった矛盾した愛称で呼ばれるマグダラのマリアは多くの画家の手によって題材にされてきました。

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