寄稿を頂きました。
芸能人には入らないかも…。
でも紹介したい。マンガ界のカリスマ。生きる伝説井上雄彦という男を。
日本人では知らない人はいないマンガ「スラムダンク」の作者。
彼のすごいところは、スラムダンクであれほど少年・少女たちを熱くさせたこともそうですが、スラムダンクというマンガの引き際を見誤らなかったこと。
インターハイ予選2戦目。相手は優勝候補の山王工業。
ラストの点の取り合いは圧巻。
セリフなしの絵で魅せる攻防は彼にしかかけなかっただろう。
あんな名勝負を書いて、「これ以上のものは書けない」と3回戦の相手にあっさりと惨敗し、最終話を迎える。
もっと見たい!けどこれがスラムダンクたらしめるものだと僕は思っている。
これだけだとマンガの紹介になってしまうので、次作として取り上げたのは、吉川英治原作の「バガボンド」スラムダンクでは「明」の部分を描きだし、今回は「暗」の部分を描き出す。
漫画家として十分成功しているのにも関わらず、作品に挑戦していく生き様は本当にかっこいい。
ただ、作品が変わっただけの挑戦ではなく、前回のスラムダンクでは使わなかった筆を利用して原稿を書くことにしたところだ。
筆は使いなれた人でも思うように表現してくれない「生きているツール」だが、それを活かし「暗」の作品を見事に作品に反映させている。
「手に負えないことをやる」
NHKの密着取材で彼はこのように話した。
いつでも挑戦していられる人こそがプロフェッショナルだという。
彼の生きざまにも惚れ、作品に魅了され、本当に尊敬している方です。