寄稿をいただきました。
白い巨塔はドラマで見るべきっ※ネタバレ注意
唐沢寿明が演じる主人公の財前(ざいぜん)の一生を描いた作品です。
私はドラマで見る前に原作である小説を読んだのですが、正直な感想は、ストーリーは良いのに展開が遅くてはずみが無くて勿体無いな、というものでした。
それがまさか唐沢さんでドラマ化するとは・・・
唐沢さんはもともと好きでしたし、他のキャスト陣を見てもなかなか。これは見るしかない・・・とのことで見始めたんです。
そわそわしながら1話を見ると、「やはり私の目に狂いはなかった」と思いました。ドラマということもあって、物語の展開が早い早い。そして唐沢寿明がカッコイイっ。江口洋介もたまらんっ。2話を見たくさせる粋な構成もグッド。
物語架橋の医療裁判は目を離せない、もとい、目も耳も離せないシーンでした。
一言一句聞き逃せない、目まぐるしい展開には多くの視聴者が口を開けて見ていたのではないかと思います。
医療裁判中にガンにかかってしまう主人公財前。見ていて様々な感情が沸き起こります。あの時ああしていればよかったのに、とか、ああ言っていれば・・・などと、ついタラレバばかり考えてしまいます。
最後に、私が一番好きなシーンを。
病気で意識が朦朧となっている財前に学長が挨拶にくるシーン。
主人公は学長を学長だと認識できず、普段なら絶対に言わないことを学長に向かって言ってしまうのです。
「誰だね君は。出て行きたまえ。」と。
もうこのシーンは私の中で一生生き続けるフレーズだと思います。
もう一度DVDでも借りて見直そうかな・・・。