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永遠の0/映画感想&あらすじ!岡田准一さん主演、零戦へのこだわりと思い入れが映画全体を通して伝わってきます…ネタバレ注意。


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寄稿をいただきました。

岡田准一さん主演「永遠の0」

まさに「零戦」のための映画、というべき作品。零戦へのこだわりと思い入れが映画全体を通して伝わってきます。零戦の勇姿をふんだんに拝め、眼福のひと時でした。特に真珠湾攻撃シーンでの迫力、飛び交う零戦の動きの緻密さや、空母赤城の炎上シーンでの絶望感と臨場感にはまるで自分がその場にいるかのような錯覚を抱く程でした。ストーリーは原作のボリュームを約2時間という短い時間に納めたためか、かなり削ぎ落とされている部分が多く、戦争映画として史実を描くことよりもはあくまで「宮部久蔵」という1人の人物を追うことに重点を置いた物語になっている印象。

戦争の最前線で家族の為に生き抜こうとした一個人の視点から見た「戦争」は、今までの戦争映画とはまた違ったものとなっています。小説を読んで結末は知っているのに、つい感情移入してしまい「宮部さん、死なないで!」と心の中で願ってしまいました。
全体としては非常に面白く零戦ファンとしても楽しめた映画だったのですが、ただひとつ残念な事を述べるとすれば、原作にはあった武田氏と新聞記者とのやりとりがそっくり改変されていたことでしょうか。あのシーンは、そのまま作って欲しかったです。
それはさておき、主演の岡田准一さんの格好良さには、特にファンというわけでもない私も思わず見とれてしまうほど。
この映画が遺作となった夏八木勲さんの深みある名演技も、ジーンと余韻を響かせて、心に残る1本となりました。