ナカノ実験室

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夏のおとぎばなし・ぼたん雪のスープ(もちづきゆきみ)感想&あらすじ・父親と二人暮しの伊久子は、ある日同級生の真壁から…ネタバレ注意。


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一言感想

他とは違った、新しい形の家族のお話です。

面白いところ。

だらしない父親と二人暮しの伊久子は、ある日同級生の真壁から、父親が若い女子大生くらいの女と腕を組んで歩いていたのを見たと教えられます。
思春期真っ只中でファザコン気味なのか、手のかかる顔も可愛い父親が、再婚の意思がないようであることにも嬉しく思えていたのですが、それを聞いた伊久子はショックを受けてしまいます。

たった二人の家族で、自分はそれで満足していたけどお父さんは違うんだという気持ち、自分の世界が広がったことで、父と距離があいてしまってさみしい思いをさせていたのかもと悩む姿に少し考えさせられました。
悩む伊久子を心配した真壁(男)が電話をしてきたことを詮索する父、それに対して盗み聞きするなんて!と怒る伊久子、どこにでもあるような父と娘が喧嘩する光景ですが、そこに新しい存在である女性が二人だけの家族の形を変えます。
真壁が目撃したその“女子大生風の女”は、伊久子が生まれて間もなく出て行った母親・ちかこでした。
クリスマス当日、お父さんがちかこを伴って帰宅し、伊久子にとっても、両親にとっても、家族3人で過ごす初めてのクリスマス。緊張してぎこちないながらもほんわか温かいシーンでした。
ちかこが帰り際、「ボーイフレンドができたんですってね、おめでとう」と言うのですが、お父さんがきちんと母親であるちかこに伊久子のことを報告していたこと、お父さんは悩んでいるけどと言いながらも、母親として頑張れと応援する姿が、離れているけど、初めて会ったけど、この三人はちゃんと家族なのだなとジーンと胸にしみました。