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明治緋色綺譚11巻/感想&あらすじ・遊郭で働いていた少女・鈴は、呉服屋の御曹司・津軽に身請けされる…(ネタバレ注意)。


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明治緋色綺譚 11巻 遠峰編終幕!物語は新たな局面へ。

時は明治。遊郭で働いていた少女・鈴は、呉服屋の御曹司・津軽に身請けされる。そんな二人と、鈴の兄・春時に異常な執着心を持つ・遠峰との知能戦もいよいよ終盤!
最初は、鈴と津軽の便利屋の、のほほんとした話だったはずが、遠峰との手に汗握る、ドキドキの展開になってきました。ハラハラ感は、今までの巻の中で一番かも?!

鈴は、遠峰の仲間・夏川に、ホテルの屋上から突き落とされそうになるも、肝心のところでやっぱり現れてくれた津軽。本当にかっこいい。遠峰が、阿片に関わっているという証拠を携えて乗り込んでいくも、遠峰も策を練っていた。なんと、鈴を養子にしていたのだ。絶対絶命かと思いきや、春時が遠峰の妻と手を打ち、養子の件は白紙に戻り、今度こそ遠峰を追い詰める。そこに思いつめた遠峯の妻がやってきて、遠峯を刺してしまう。刺されながらも、今までに味わったことのない、遠峯が追い求めていた、「心が震える」ことを体感する。
遠峰の「心が震える」ことを見つけるためだけに散々回りが振り回され、やっと遠峰の負けが見えてきた今巻。私もやっとほっとしました。春時の時に限らず、今回の遠峰の件に関しても、憎むことをせず、赦そうとする鈴の精神というか想いは、いつも大人の私がはっとさせられます。
そろそろ遠峰の件も解決しそうだし、たまには鈴と津軽の、のほほんとした日常も見たいものです。