ナカノ実験室

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深夜食堂(しんやしょくどう)全12巻(安部夜郎)感想&あらすじ・決まったメニューが少なく、頼んだものはたいていなんでも…ネタバレ注意。


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一言感想

この作品を読むと必ずお腹がすきます。それも今すぐにでも作れそうなものがたくさんなのでくれぐれも夜は読まないようにしています。

面白いところ。

この深夜食堂は決まったメニューが少なく、その代わりに頼んだものはたいていなんでも作ってくれます。来店するお客さんの注文で個性が強くでるので一品一品にドラマがあり、たまにほろりと苦い話やどうしようもなく切ない話があったり面白いです。

好きなところ。

食事の絵がとってもおいしそうです。ものすっごく上手!というわけではないのですが絵葉書のような独特のタッチでとても食欲をそそります。

好きなキャラ。

常連客のまゆみちゃんというかなり太った女性です。彼女はいつもパクパクとたくさん食べていて、他のお客さんが頼んだものもおいしそうにみえてつられて注文してしまうくらい大食いなのです。おかわり!といつも言っていてあれだけたくさん食べてくれたらうれしいだろうなと読むたび思っています。

好きなエピソード。

「焼き海苔」という、焼き海苔が大好きで自分の黒々とした髪と同じくらい綺麗な髪をもつ娘が自慢でいつも焼き海苔を注文する常連の男性の話です。ある日男性の娘がぐれて金髪になってしまい、家に帰ってこず男と一緒に暮らしており、まだ17歳なのにお腹に子供がいると知りショックを受けます。昔の娘を思い出し、マスターにたらこのおにぎりを海苔を巻いて作ってもらいそれを娘にあげるのですが、旦那さんらしき男性が娘さんをかなりきちんと気にかけていてそのシーンをみてなんだか無性に感動してしまいこの作品の中ではこの話が一番好きです。

おすすめ。

たまにビーフストロガノフなど難しい食べ物も出てきますが、基本的に一人でも作れそうなメニューばかりなので読みながら「これおいしそうだな」と思ったらほとんどその日に作ることが出来るのでいいです。「深夜食堂の勝手口」という題のレシピ本も出ているのでそちらもお勧めです。

作品に関する思い出。

この作品は2009年にドラマ化しています。小林薫さんがマスターで20話まで放送されていました。まだ未試聴なのですが夫も原作が好きなので絶対みたいと思っています。

作者に関して。

時々作品中に出てきます。そのほとんどが「料理が描きにくい」とか「めんどくさい」と愚痴ばかり言っていて、でもどれもきちんと描かれているので笑ってしまいます。