感想
小学生の時に大ブレイクして、その後映画化されて日本中の中高生の女子が知っている超人気作品です。この作品で中島美嘉に憧れた人も多いと思います。最終巻はナナ自身がケジメとして出した答えなのならむしろ何もしない方が彼女の人生だと私は思います。序盤の方はかなり楽しい雰囲気でやっていて、女の子が好きなものの詰め合わせの部屋、という感じがします。正直、その新生活を楽しんでいる感じしか好きじゃないです。
奈々が妊娠して、出て行ってからは大きな舞台であったあの部屋が注目されることはなくなったし、第一に巧の様な男が、妊娠したからと言って奈々と結婚するような男ではないと思うのでなぜ彼と結ばれたのかちょっと納得いかないです。レンが死んでしまったという事実には読者の誰もが震撼したと思います。あんなに依存心が強い女であるナナはこれで独りぼっちになってしまったし、その最後の会話が喧嘩だなんて残酷すぎますがやはり現実だとこんなふうになってしまってもおかしくないんだと感じました。ほかのキャラクターたちもくっついたり離れたりしていろいろ目が離せなく面白いですが、やっぱりどこかみんなさびしげであるような気がします。人生の絶頂というなの青春は二度と戻ってこないし、噛みしめて生きるべきだなと思いました。完結するのか気になります。