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感想・書評『オルファクトグラム:井上夢人・著』ネタバレ注意「姉が襲われているところに行きあって、瀕死の重傷を負わされてしまった主人公」(レビュー)。 #読書


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「オルファクトグラム」 井上夢人・著 「僕の鼻は、イヌの鼻!?」

残虐な殺人事件が続きます。ちょうど姉が襲われているところに行きあって、瀕死の重傷を負わされてしまった主人公。
何とか回復するのですが、体に異変がおきてしまいます。嗅覚が鋭くなりすぎ、「匂い」を、「視覚」で見るようになってしまいます。
設定が難しいですが、よく取材されており、わかりやすく描かれているので、こんなこともあるかもしれないと、読み進めていくことができます。
行方不明になった友人と、姉を殺害した犯人がつながってきます。まるで「警察犬」のように、嗅覚で犯人を特定し、追い詰めていきます。
彼女が襲われて、拉致されて、危ういことになりますが、犯人へ抵抗する際に使った品(これが思いがけないものです!)が、功を奏し事件解決に結びつきます。
結果はめでたしめでたしになりますが、犯人を追い詰めていく展開には、ドキドキさせられます。
「匂い」を「視覚」で認識するのはどうやってなのかが、詳しく説明されていて、なんとなく想像がつきます。
けがをした「脳」が回復するときに、「嗅覚」を「視覚」の神経のほうにふり当てたのではないだろうかと説明されていますが、未だわからないことの多い「脳」のことですから、こんなこともあるのではないかと、思わされます。