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感想・書評『RED 島本理生』ネタバレ注意「作者さんご本人も結婚されて(しかも同じ方と二回)出産されていた様です」(レビュー)。 #読書


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RED 島本理生 ナラタージュ以来の最高傑作

購入して三回読み直してしまいました。「ナラタージュ」を読んだ時はどことなく少女の部分が残ったさわやかな作品だと思っていましたが、この本は大人になった、女性になった、妻になった、母になった島本理生が詰まっていると感じました。作者さんご本人も結婚されて(しかも同じ方と二回)出産されていた様です。だからこそ描ける作品だと思いました。

妻になったら母になったら押し殺さなければいけないのだろうかと疑問に思っていた部分を赤裸々に表現してくれ、私的には救われた気分になった作品です。ナラタージュを読んだ時以上のバイブル的な存在になりそうです。島本理生はこんなものも描けるのだとますます大ファンになりました。ある意味、禁断のテーマだと思います。けれど「よくぞ描いてくれた」と思っている女性は多いのではないでしょうか。痛々しいお話ではありましたが、最後は希望を持てる終わり方でした。見方を変えればこれからの働く女性の自由な生き方をも表現している内容だと思います。女性はもっと、自由で良い。そんな意味が込められていると感じました。