この本がエドガーケイシーの本であるというだけで貴重ですが、ケイシーから直接聞いた内容というよりは、いろいろなリーディングから読み解いて編集されていた内容、という感じになっています。
個人的には、「神」という言葉が出てくるため、「キリスト」という宗派をどうしてもあちこちで感じてしまうので、それだけが違和感(とりあわけ宗派を持っている人には)を持ってしまいますが、ケイシーがいる時代に生まれなかったことを残念に思いながらも、最初から最後まで考えさせられる内容でした。そのため、一ぺージを読むごとに思索し、最後まで読むのに3週間近くかかりました。ですので、付箋だらけです。
ケイシー存命中のリーディングの経緯から、誰もが自身について重ねながら読み解いていけるような内容になっています。それは「夢」から探る今であったり、「過去世」で学ぶ苦しみの要因であったりしますが、私自身は最後の章に比較的考えさせられました。それは「名前」の大切さです。
実は、私は自分の名前がずっと好きではなく、名前を聞かれてもあまり言いたくなかったくらいでした。けれどこの「名前」は、自分の今世の人生を象徴するとても大切な意味をもっている、という解説に、この章だけは何度も読み返しました。
また、私は何かと悩む気性なのですが、悩みそうになったら、それはすぐさま祈りへと転換していこうという楽観思考にもつながりました。私に限らず、多くの人がこのような自身の持つ気質を上手に転換していける体験をすることができるのでは、と思っておすすめします。