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赤ちゃんと僕:羅川真里茂(らがわまりも)感想&あらすじネタバレ注意・一番好きな話は最終話、涙を誘ってくれます。


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  • 赤ちゃんと僕(白泉社)
  • 羅川真里茂(らがわまりも)

私は、この『赤ちゃんと僕』が大好きです。

母を事故で無くした小学生(拓也)と幼児(実)とその父親(春美)三人の日常的なストーリー。

母親がいないため、実の面倒は全て拓也が見なければならない 。
遊びにも行けず、学校の宿題は捗らなかったりと、イライラすることもあったけど、ちょっとした事で仕草や行動が可愛く見えたりして。

一番好きな話は最終話。
何度読んでも、涙を誘ってくれます。

実が朝からお気に入りの服がなくて、ご機嫌ななめ。

お気に入りの服は、汚れていたため捨てた、と諭しても朝から盛大に泣いて兄と父を困らせていた。

その夜、父が以前着ていたお気に入りの服によく似た絵柄のシャツを買って帰宅した。

だが、そのシャツは女の子用ので、別の日に久しぶりに外食をしようと、待ち合わせ場所まで行くために家を出た拓也と実。
実は、父が購入してきたシャツを着て。

すると、たまたま近所の人に出会った二人。
その人に、女の子用のシャツじゃないか?と言われ、ショックで大泣きをしはじめた実。

電車内でも、泣き通しで車内にいる他の人から、ボソボソと嫌みを言われて、イラつき始める拓也。

電車を降りてから、服屋を訪れた二人だが実が気に入るような服はなく、実また泣き始める。

それを見た拓也は、もう知らないからね!と実を置いて、歩き始めた。

そうすれば、実が追いかけてくることを知っているから。
だが、拓也を追いかけた実は、車が通る道に飛び出してしまい事故に遭う。

気になる方は、自分の目で確かめていただきたいと思います。
子育て中の方、子育てが一段落した方にお奨め。

これを読んで、あるある、あったあったと、少しほっこりしてみてはいかがですか?