怒濤のデビュー作、最終巻。
面白いところ。
ついに最終巻を迎えたこのショートストーリーのギャグシリーズ、中村工房。初番からシュールな着ぐるみ達が繰り広げる独特の世界は圧巻です。ちょっぴり切ない怪談からいつものアクセル全開なギャグシーンまで、凝縮された笑いの渦が襲います。不思議な生き物達も大活躍!
好きなキャラ。
シスター。荒川のシスターの原型ともなる彼、もちろん荒っぽいです。10数える前に懺悔しないとかなり微妙な嫌がらせをされてしまう、アレは絶対に嫌です!ヤン君のその後は大丈夫だったのでしょうか。
好きなエピソード。
「天才!横田金次郎」シリーズ。以前登場した彼が帰ってきました、無事高校入試に受かって何よりです。とっさの時に出るスピーディーな動きと折り紙の上手さも健在で、怖いもの無しですね。
作品に関する思い出。
長い連載も好きですが、この短編集のような作品も1作ずつのパワーが強くてとても好きでした。表紙から飛び出してくる理不尽さもたまりません。
おすすめ。
作者の原点となるこのシリーズ、現在の作品に登場するキャラクター達の原型が随所にちりばめられておりとても楽しめます。短編なのでどの巻から読んでも楽しめる所も良いです。
作者に関して。
巻末にネームを手伝ってくれる家族のお話が掲載されています。特にサクっと凄い事をしているお父様が面白かったです。