ハチミツとクローバータイトルが可愛い割りに主人公可哀想、、、
買ってからはゆっくり読む時間があるというものですが、徹夜で読み切り、最終回の複雑な思いを抱えたまま出社し、「天才たちの恋愛感情は凡人のそれとは違うのかね」などと同僚に変な絡み方をしていました。
まず、はぐちゃんという天才美大生がいます。その子は絵を描きたい、ものを作りたいという気持ちで溢れています。
はぐちゃんは森田さんという、これまた物造りの天才に恋をしています。
でも、最終的にはぐちゃんが選んだのは森田さんではなく、絵を描き続けることをサポートしてくれる花本先生でした。
はぐちゃんは事故で長期のリハビリをしないと動かせないくらいの怪我を利き手に負います。
それに付き合って一緒に治そうとしてくれた花本先生、手が動かなくてもはぐちゃんが生きていればいいと、そういってくれる人です。
対して森田さんは、同じ「創り出す人」として、創作をするはぐちゃんが好きだし、自分たちは創れなくなったら存在意義を失う、くらい考えていそうです。
描けなくてもいいなんて言えない森田さん。
ここで勝敗は決まった気がします。
最終回ははぐちゃんが自分の道を歩き出す竹本君に四つばのクローバーいっぱいのサンドイッチを送ります。
それは、はぐちゃんは変わらず同じ町で治療と戦い、竹本君は新しい別の地で頑張っていくということを現していました。
森田さんははぐちゃんが治って新しい作品を創れるまで、自分も創り続けながら待っているよ、見せ合いっこしようと、伝えて海外の映画監督のもとへ行きます。
少女漫画なら、好き同志でくっついて!と最初は思っていて、何回も別のクレジットを自分で考えましたが、この漫画の主人公達は本の中で生きていて、その結果この結論にいきついたのだと納得するまで結構な時間がかかった作品です。