『私はがんになった後に、ムスメを授かりました。だから、この子を残して、死ななければなりません。』33歳で逝った母が5歳の娘と交わした約束、それは『毎朝、自分でみそ汁を作ること。』だから、はなちゃんは毎朝、みそ汁を作る。
生きることは、食べること。生きる力に心を揺さぶられる感動の記録です。冒頭ではなちゃんから、亡くなったお母さんに宛てた手紙が紹介されます。その手紙の内容には、できるようになったこと、そして、『人の悪口を言わない。笑顔をわすれない。』全部、ママが教えてくれたこと。むずかしいな、いやだな、こまったな、と思っても、なんとかなるもんだね。と書いてある文章を見て、涙が止まりませんでした。まだたったの5歳、まだまだ甘えたくて、両親の温もりが恋しい年なのに、ママとの約束を守ろうとしている姿に感動です。また、もし自分が同じはなちゃんのお母さんの立場だったらっと考えると、こんなに前向きに考えることができるだろうかと、考えます。ムスメの卒園式まで。ムスメの卒業式まで。ムスメの成人式まで。ムスメの結婚式まで。ムスメの子供が生まれてくるまで。小さな希望を持って闘うお母さんの姿、私もそんなお母さんになりたいと思います。