」で便利でお安く。著者は「電撃小説大賞」で見いだされ、２０１２年にデビューした新進の作家です。
「グルメ課」とは「グループリソースメンテナンス課」を、略した言い方ですが、どうも会社の経費で、あちこち食べ歩いて浪費しているだけのではないかとの疑惑を持たれて、経理課から、「山崎ひなの」が、スパイとして送り込まれます。
今までにない設定で、軽くて面白い仕上がりになっています。実際に有名な店に取材に行き、小説の中に生かして使われています。思わず行ってみようかな～と、思ってしまいます。
「グルメ課」は、実は先代社長の肝いりで特別に設けられた部署で、社内の風通しを良くするように、良いアイデアがきちんと採用されるように、表立っては動けないいろいろな技を使って、実は社のために多大な貢献をしている部署だったのです。
会社で働いている人たちなら、誰でもが思う社内の融通のきかない事、小回りの出来ない事、絶対にこの方が良いのにと思っていても動けない事など、いろいろな理不尽なことを陰で動いて解決してくれる部署なのです。
読んでいくにつれて、日ごろのストレスが発散される気がします。
