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ネタバレ注意!七夕の国(岩明均)最終回感想&あらすじ・最後の最後で、思いを寄せていた東丸幸子を…。


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寄稿を頂きました。

七夕の国 作者:岩明均

異星人との邂逅により、古代の人が得た力。物体をえぐり取る「窓の外を手が届く」と呼ばれる超能力を受け継ぎながら、南丸洋二はその力を使わずにいた。金儲けの為に使う者、あるいは「窓の外」と呼ばれる異空間へ行く者を見ながら、彼はその力をゴミ問題の解決などにしか用途を見いだせなかったのだ。

超能力を得ても、あくまで精神はニュートラルのまま。無関心でもなく、騒動の中心から離れている訳でも無いと言うのに、南丸は傍観者である事が多かった。しかし、最後の最後で、思いを寄せていた東丸幸子を「窓の外」に行こうとするのを止める。
山を切り崩し、異星人を呼び出した山は、閉鎖的な村人たちによってその特徴的な形を保ち続け、その祭を続ける。南丸がやった事は少なく、大きな流れを止める事も変える事も出来なかった。だがそれでも、村に来た彼を歓迎する人を留める事が出来たのだ。その為なら、不思議な力なんて必要無いだろう。