学力の経済学「中室牧子」とても参考になりました
小学生の子どもがいます。どこの家庭でもそうかもしれませんが,うちも例にもれず,家での勉強があまり好きではないタイプの子どもです。勉強が大嫌いというわけでもありませんが,進んで自分から勉強をすすめるというタイプでもありません。いったいどうやって学力を伸ばしていけばいいのでしょうか。
塾などに頼るのも手ですが,なるべく家庭で,親ができることはやって,子供のサポートをしたいと悩んでいました。そんなときに出会ったのがこの本です。子供をどうやって勉強に導くのか,教育論からの意見ではなく,統計に基づいた経済学からの理論ですので,こうすべきだ,という感情的な理屈が書いてあるわけではありませんでした。たいへん興味深く全部読みました。子供の勉強について,効果がある方法についていろいろ書いてありましたが,どれも目からうろこが落ちました。勉強しなさい,と言わずに,どうやって子供に勉強させるか試行錯誤のおともとなってくれる本です。